偽物の話。刀編。
- ydjgm272
- 2024年1月30日
- 読了時間: 2分
実家の整理していて、何やら古いモノが出てきた・・・。
これは、もしやお宝発見か?!
書いてある文字が読めないから検索できないから
Googleレンズで調べたけど
なんか、似たモノは出てくるけど
数百円だったり、数千円だったり、わけわからん。
骨董品とかレア物って価値のあるものだと高値になる
それで、高値になるものにのは、ほぼ偽物が作られるんです。
刀だって
陶器だって
浮世絵だって
例えば刀で言えば偽物作りで有名な人に鍛冶平という人がいます。
江戸後期の名工、大慶直胤の孫弟子で、刀工であり、偽物の銘を彫る名人でした。
銘っていうのは刀の下の方に彫られている、今でいうサインですね。
無銘の刀は本物でもそこに、例えば正宗作とすれば
正宗作ではないから偽銘ということになるわけです。
源清麿という名工が鍛冶平が書いた清磨の銘をみて
自分の銘だと勘違いしたという逸話も残っています。
また、偽銘というと、今ではあってはならい、パクリで絶対に許されるものではありませんが
鍛冶平自身、偽銘の押型(記録)を几帳面に残しており昭和初期に『鍛冶平真偽押形』として出版されています。
また、帝室技芸員の初代月山貞一も明治時代に刀の需要が激減、廃刀令などもあり生活に困窮して偽銘を彫っていたと、
『越前守助広大鑑』 (飯田一雄 刀剣春秋)という本にも記されています。
ちなみに人間国宝二代月山貞一のお祖父さんですね。
そんな由緒正しい刀工の家の人も偽銘を彫っていたのだから
今とは、偽物作りの罪悪感とかが違うのかなって思います。
1960年代のルーツロックレゲエ、ボブ・マーリーの前の世代の
レゲエのアーティストにも著作権って概念そのものがなく
当時のコンピレーションアルバムを聴くと酷似している曲がよくあります。
今は知的財産権や商標権の侵害はもってのほかですが
金に困ったから、背に腹はかえられないから、
ちょっと偽銘彫っちゃうかという感じだったのかなぁと個人的には思っています。
なんか、よくわからないけど、古いモノが出てきたら無料で査定にお伺いしますので
お気軽にご連絡ください。
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